ZARD FOREVER

 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ラプラスの悪魔

今回は将棋のお話。

今、ニコニコ動画で行われている「プロ棋士対コンピュータ」の5対5の団体戦『将棋電王戦』。

プロが2連勝したときは「やはりしっかりと対策をとって勝負に臨めばプロの方が強いんだ。これでプロの5連勝だ」と思ったが、3局目、4局目はプロの完敗。ただ、ややプロ側の指し手に迷いが見られた3局目と違い、4局目「村山慈明七段 vs ponanza」の将棋は驚愕の展開だった。

相横歩取りの展開から、素人目にみても良い手とは思えない「△7七歩打ち~△3六飛」の ponanza の構想。「△7七歩打ち」で自陣は壁銀の悪形かつ動き辛い形に、さらに「△3六飛」で飛車交換を避け、攻める手順も見送る消極的な指し回し。一般には悪いとされている構想で、プロ間では過去一度も現れたことのない構想のようだ。

それにも驚いたのだが、個人的にもっと驚いたのは、「△8六飛車」の中段飛車から、“さぁこれから攻めるのか”と思いきや飛車を自陣に深く下げる「△8九飛車」。いかにも人間っぽい、しかも名人クラスが指すような懐の深い一手。しかもその飛車が終盤守りに効いてくるという恐ろしいほどの ponanza の読みの深さ。

単に手数を読むだけだったらコンピュータには敵わない。しかし人間には大局的に状況を読み取る力「大局観」がある。盤上全体を広い視野で見まわし、大きな流れの中で最善の一手を判断する。その力では人間の方がまだまだ上回っている。そう思われていたのだが、4局目はその「大局観」さえもプロ棋士を凌駕していた。

昔、次のような仮想上の存在『ラプラスの悪魔』を唱えた数学者がいた。

~もしある瞬間における全ての物質の力学的状態と自然界にはたらく力のすべてを知ることができ、かつ、それらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。~
『確率の解析的理論』 1812年 ピエール=シモン・ラプラス著

コンピュータは「悪魔」になったのか?

僕も含め“まだまだ人間の方が強い”と信じている人たちには脱力感さえ漂っているが、まだ勝ち越しの可能性を残している。5局目-最後の1戦で、是非ともプロ棋士の強さと意地を見せつけて欲しいと願う。
スポンサーサイト
  1. 2015/04/06(月) 20:51:53|
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。